こんばんは、中堅サラリーマンのりょです。
みなさんは「ゼロで死ぬ」ということを考えたことはありますか?
今回はビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO」人生が豊かになりすぎる究極のルールを読んで変わった僕の価値観を含めて解説します。
おすすめの本なので気になった人はぜひチェックしてみてください。
世界には名著と呼ばれ読み続けられる本がたくさんあります。僕は個人的にこの本もその部類に入れたいのですが、おそらくこの本は名著と呼ばれる事は無い気がします。
なぜならこの本を読んだ人の意見は、賛否両論の真っ二つに割れるのではないかと個人的に思うからです。
それなのにこの記事を書こうと思ったのは、出来るだけ多くの人にこういう見方もあるという事を知ってほしいという思いからです。
この記事を読めば人生とは何かという言葉の意味を少しだけ理解することができます。
・何となく人生を過ごしている普通の人(僕も含めてなので悪い意味ではありません)
・目的もなくただ働いてただ何となく貯金ばかりしている人
・老後の生活のために今から必死でお金を貯めている人
ではいつも通り結論からいきます。
目次
結論
僕がこの本を読んで変わった人生観は
・お金よりも時間よりも健康が大切であるという事
・今しか出来ない経験にお金を使う事
・何のためにお金を貯めているかという事
・人生は思い出づくりである事
では順番に解説していきます。
健康が何より大事

僕はこの本を読むまで時間こそ1番価値があると思ってました。
色んなビジネス書を読んだりしてきましたが、だいたいの本には
「お金は働けば増やす事が出来るが、時間はどんなにお金を積んでも戻す事はできない」
というようなことが書いてあります。
もちろんそれは正しいと思いますし、時間がとても貴重である事は分かっています。
日々の行動の中では時間を有意義に使おうといつも考えてます。
朝早く起きる生活を始めたキッカケも時間を有意義に使いたいという気持ちからのスタートでした。

しかし、この本を読んで思った事は「健康が1番大事じゃん」ということでした。
なぜならお金や時間がどれだけあっても、健康を大きく損ねてしまったら人生を楽しむ事は出来ないからです。
お金が無くても人生を楽しむ事は出来ますし、時間が無くても限られた時間の中で人生を楽しむ事は出来ます。
けど健康を大きく損ねてしまうと人生を楽しむことが難しくなります。

そして避けられない問題として人は必ず衰えていきます。それは健康体の人であったとしてもです。
去年はスキーを2、3回滑ったぐらいじゃ息は切れなかったのに今年は1回目で息が切れてしまう、物を持ち上げるのが去年よりきつくなった、そんな事はありませんか?
気持ちはまだまだいけるのに身体がついてこない……。

人は年を取ると自然と衰えていきます。病気などになってしまうとその衰えは加速度的に増します。
人は健康でなければお金も時間も活きた使い方をすることができないということを改めて本書を通して学びました。
参考までに僕が特に気にして実行している事を書いておきます。
・散歩などの運動をこまめにする
・ストレスを極力ためない(うまく解消する)
・身体を冷やさないようにする
・添加物は極力とらない
・嗜好品は控えめに(コーヒー、お菓子)
こんな生活をしているとだいたいの人に驚かれたりしますが、慣れると苦痛でも何ともありません。
人の目など気にせず若いうちから自分の体に投資していきましょう。
今しか出来ない事にお金を使う

定年になったら時間ができるし、ゆっくり旅行したいという話をよく聞いたりします。
しかし定年になるころには膝を痛めていてうまく歩けず旅行など行く気分になれないかもしれません。
下手したらもうこの世にいない可能性すらあります。
これは旅行に限ったことではありません。
昔から僕はバンジージャンプやスカイダイビングに興味があり、1度はやってみたいな~と思ってます。

しかしこれを先送りにしすぎてしまうと、もうそんなことできる体ではなくなっているかもしれません。
もしかしたら明日死んでしまう可能性だってあります。
この本を読む前までは
「スカイダイビングなんて結構お金かかりそうだし機会があればやってみたいな」
程度にしか思ってませんでしたが、この本を読んでからは元気なうちに体験しておかねばさすがに年老いてからはキツイなと考えるようになりました。
お金の価値は年を取るたびに減少していきます。

20歳の時に何も考えずバカ騒ぎして使う1万円と、65歳になってから使う1万円では価値も活かし方も全然違うと思いませんか?
何より若いときにお金を使って経験するとそれが「記憶の配当」となって得られることができます。
記憶の配当を僕の体験から話すと、18の時に行った超弾丸大阪ツアーです。

その日の夜にいきなり僕が
「今から大阪行かね?」
と言い出しそれに友達が乗っかってくれて実現しました。
ホテルにも泊まらず車でうたた寝し、満喫で時間をつぶし、パチンコに吸い込まれたりとお世辞にも充実した時間とは言えませんでした。
けどその思い出はこの歳になっても盛り上がりますし、僕らの中では絶対外さない鉄板のネタです。
このように「記憶の配当」は何十年にも渡って福利効果をもたらしてくれます。

あの思い出は若くて貧乏だったあのタイミングで行ったからこそ価値がありました。
もっとお金があればホテルに泊まる旅行も出来ましたが、貧乏旅行だからこそ得れた経験がありました。
若いうちからお金をたくさん使おうとは思いませんが、今しか出来ないような事があれば惜しみなくお金を使うという事を本書で学びました。
なぜお金を貯めるのかという事

日本の基本的な教育は、お金は貯金しておきましょうというのが一般的です。
子供の頃からお年玉は貯金しなさいと親から言われて育つ人も少なくないはず。
貯金をするのはお金を飼い殺しているのと同じだという人もいたりしますが、そこらへんは人によって意見が異なりますし、これが正しいというのはないと思います。
僕はこの本を読んだ時になぜお金を貯めるのだろうと自問自答してみました。
僕の中で出たきた答えは2つ
・いざという時のため
・老後のため
恐らく日本人の6~7割はこれに該当しているのではないでしょうか?
人間は不安が嫌いな生き物です。
老後にお金が尽きてしまったらどうしよう、だから今のうちから貯金してお金を貯めておこうという人が多いと思います。
気持ちは痛いほどよく分かります。
どれだけ生きるかも分からない人生において、働けなくなったあとの人生は不安でしょうがありません。
これこそがこの本で1番意見が真っ二つに割れる所だと僕は思います。

もちろんこれが正解だという解答はありません。人それぞれ事情が違うからです。
ただ本書を読んで感じた事は、遺産を遺すために今必死に働いているわけじゃないなということです。
僕達には子供が居ないので誰かのためにお金を残す必要はありません。
このままお金を貯め続けたら死んだ時に1番お金持ちになってしまいます。
本書を読むまではその考えがなく、ひたすらコツコツお金を貯め続け死んだときにお金持ちになっていたことでしょう。

そんなことになっては死んでも死に切れません。
僕の好きなリベラルアーツ大学の両学長もよく言っていますが「使う力が重要だよ」という言葉の意味が少し分かった気がしました。
僕は普通のサラリーマンですしそこまで自由にできるほどお金があるわけではありませんが、人生を楽しむ多少のお金はあります。
本書はお金を使う事の大切さを具体的に僕に教えてくれた本です。
人生で大切な事は思い出作り

歳を取ってから後悔する事に
・若いうちにもっとやりたい事をすればよかった
・色んな所に旅行に行ったりすればよかった
・もっと家族と一緒に過ごす時間を作ればよかった
・もっと多くの恋愛をしておけばよかった
など思い出に関する事が多く挙げられるのを知っていますか?
歳を取ってから「ワシはもっとオフィスで多くの時間を過ごしたかったわい」などと言う超絶仕事大好き人間の人なんてなかなかいませんよね?
多くの人は仕事を人生の中心に置き、自分の体調やプライベートを犠牲にして働いています。
確かに働くことは大切ですし、お金を得るためには働いて得るのが一般的です。

しかし、自分の人生を振り返った時に思い出すのは仕事ではないはずです。
友達に
「最近は何して過ごしてる?」
と聞かれた際に僕が答えるのは
「最近は会社と家の往復やな。たまにTSUTAYA行くぐらいかな」と

僕はこの本を読んで「ハッ」としました。
1度しかない人生なのにそんな事してていいのか。
最近はブログを書いたりして過ごしているのでそんなに無駄な事をしている感覚はないですが、友達と接する機会が極端に減っているのでもう少し気の合う仲間と色んな事がしたいという感覚が芽生えてきてます。
歳を取ってくるとお互いに結婚し子供が出来て、どうしても家庭優先の生活になり、友達とは疎遠になってきます。
家族との時間を過ごすのももちろん大切ですし、子供が居たらわが子に全力の愛を注いであげるのもいいと思います。子供の成長をそばで見守りながら自分も年老いていくのも思い出です。

ほとんどの人は人生の最後を共にするのは「思い出と大切な人達」です。
子供の成長は早いといいます。それは目に見えて大きくなったり顔つきが変わったりするからです。
子供が成長するにつれて自分も確実に老化していきます。変化がほとんどないから気付きにくいですが、確実に衰えていくという事を頭にいれておきましょう。
今じゃなきゃ出来ない事にお金を使い人生を全力で楽しむ
まとめ
僕がビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO」から学んだ事は
・お金や時間よりも健康が大切であること
・今しか出来ない経験にお金を使うこと
・何のためにお金を貯めていたのか考え直すこと
・人生は思い出づくりであること
これを学んだからといって貯金をしないとかお金を使いまくるということではありません。
そういう見方もあるよという事を僕は伝えたいです。

本書には他にも
・どのタイミングで子供に与えるのか
・年齢に合わせての「お金、健康、時間」の最適化
・どのタイミングで資産を取り崩していくか
など余すことなく書かれています。
気になった方はぜひ本書を読んでみてください。
この本は僕にとって今まで読んだ中で最高の1冊でした。

もちろんFIREという生き方に憧れてますし、今でもそこは目指しています。
けど必要以上に倹約しすぎるのではなく、そこそこに経験をして人生を楽しむのも有りかなという考え方も出てきてます。
ひたすら根詰めてぶっ倒れて人生を楽しめなくなってしまうより、心と体を適度にメンテナンスしながら人生を楽しむのが僕の中で最適解だと思ってます。

この最適解は人によって違うので、あなたに合った最適解を探していく手助けにこの記事が役に立てば嬉しく思います。
というわけで最後まで読んでくれてありがとうございます。